2018年カナダ・バンクーバー探鳥旅行記(2018.3.3〜10)
2018's Canada Vancouver birding tour report (2018.3.3〜10)
日本野鳥の会熊本県支部の有志において、カナダ南西部の西海岸に位置するバンクーバーでの探鳥ツアーがアナウンスされたので、参加することにしました。米国には何度か出張で行っているので、初見の鳥は少ないかもしれませんが、米国に行った際にはまだデジタルカメラが無い時代でしたので写真を全くとっていなかったので、写真を多く写して、過去に見た鳥との亜種の違いがわかれば面白いかと思って参加しました。
参加メンバーは男性7名と女性2名の合計9名で、気心の知れた人々なので一般ツアーよりさらに楽しい旅が予想されました。現地のツアー会社に依頼するということなので、航空券は自己手配となり、私が担当しました。九州からの価格とキャリアの信頼性を考慮して台湾のエバー航空を選んだので、台北経由でバンクーバーまで行きました。帰りは台北で9時間ほど待ち時間があったので、台北植物園に鳥見に行くというおまけのプランまで検討されました。
気心の知れた仲間だけのツアーはやはりとても楽しいものになりました。ホテルもずっと連泊だったので荷物をまとめる手間もなく移動時間も短くて済んだので、1日中鳥見三昧にふけることができました。予想はしていましたが、やはり初見の鳥は少なかったのですが、米国で見た鳥との亜種がかなり違っていたのが面白いと思いました。
30年ほど前に復活プロジェクトに協力していたハクガンの大群をあちこちで見られたのは本当に感動的でした。アラナミキンクロやビロードキンクロなどの海鳥を至近距離で見たり、オウギアイサの独特の風貌やヒメハジロのかわいい姿など、多数の水鳥を堪能することができました。アメリカの国鳥であるハクトウワシにもあちこちで出会いました。アンナハチドリはこんな北国でみられるのには驚きです。
カナダは移民がモザイク状に暮らす国だということで、各民族がそれぞれの文化を大切にして暮らしているそうです。ホテルの周辺には各種のレストランが並んでおり、ベトナム料理、韓国料理、日本料理、中国料理などを楽しむことができました。また、ツワッセンフェリーターミナルへ行った際に、そのあたりはツワッセンという原住民族から土地を借りて使用料を支払っていると聞いて、米国との大きな違いに感心しました。
ガイドの川端さんと運転手さん、ツアーを企画してくださったYさん、同行メンバーの皆様には大変お世話になりました。厚くお礼申し上げます。
参照図鑑(北米):J. L. Dunn, J. Alderfer (2017) Field Guide to the Birds of North America, Seventh Edition, National Geographic, Washington
(中国):J. MacKinnon and K. Phillipps (2000) A Field Guide to the Birds of China, Oxford University Press.
(東アジア):Mark Brazil (2009) Birds of East Asia, Princeton Field Guides, Princeton University Press
注:亜種の分類と分布、学名は"Clements-Checklist-v2017-August-2017_2"に準じていますので、図鑑とは異なっている場合があります。