ウグイス Japanese Bush-Warbler Horornis diphone (Kittlitz, 1830)
スナチムシクイ科 Scotocercidae
日本(南西諸島を含む)、サハリン、東部・中部中国で繁殖し、南部・東南部中国、台湾、東南アジアで越冬する。


(1)亜種 Horornis diphone cantans (Temminck & Schlegel, 1847)
Range: Main Japanese islands south to Cheju-Do Islands. Also Hawaiian Islands (introduced).
日本と済州島に分布し、ハワイに移入されている。

鳥名 サイズ 録音日時 録音場所 備考
ウグイス(s)(0) 80K 1999.5.1 立田山 スペクトル
ウグイス(s)(0) 54K 2001.6.10 立田山 スペクトル
ウグイス(s)(0) 208K 2002.3.24 立田山 早春のさえずり
ウグイス(s)(1) 2007.2.3 立田山 節分のさえずり
ウグイス(s)(1') 2009.3.10 立田山
ウグイス(s)(3) 308K 2013.4.3 立田山
ウグイス(s)(3) 464K 2014.2.23 豊国台
ウグイス(s)(3) 804K 2016.03.04 豊国台付近
ウグイス(s')(3) 479K 2017.10.25 秋のグゼリ
ウグイス(s)(3) 125K 2018.02.26
ウグイス(s)(3) 477K 2019.02.06 2019年の初音
ウグイス(c)(0) 184K 2001.8.18 立田山
ウグイス(c)(0) 102K 2001.11.11 立田山 冬のウグイス
ウグイス(c)(2) 2006.11.10 立田山 冬のウグイス、羽音も聞こえる至近距離
ウグイス(c)(5) 2006.11.10 立田山 冬のウグイス、羽音も聞こえる至近距離
ウグイス(c)(3) 460K 2015.10.04 立田山
ウグイス(c)(3) 395K 2016.12.19 立田山 (d5)の声

(d1)
(d1-2)
2010年5月5日中央展望台からの下り道で撮影。鳴くときに喉を膨らませてます。

(d2)
(d2-2)
2012年3月3日 五高の森の梅林にて、梅にウグイスでした。

(d3)
(d3-2)
2014年3月12日 豊国さんの手水にて水浴び。

(d3-3)
2014年3月12日 豊国さんの手水にて左のメジロと、ハイ・ポーズ!。

(d4)
2015年1月20日 サクラ池の葦原にて。

(d5)
2016年12月19日撮影。竹林の外れにて。


録音機材:
(0)の機材
ディジタルオーディオレコーダ(DAT):SONY TCD-D100
エレクトレットコンデンサーマイク:SONY ECM-S959C
パソコンへの取り込み:
ディジタルオーディオプロセッサー:ONKYO MSE-U77

(1)の機材
リニアPCMレコーダー:SONY PCM-D1
内蔵マイク

(1')の機材
リニアPCMレコーダー:SONY PCM-D50
内蔵マイク

(2)の機材
Roland R-09
内蔵マイク

(3)の機材
リニアPCMレコーダー:SONY PCM-M10
内蔵マイク

(5)の機材
ZOOM H-4
内蔵マイク


 2019年の夏に立田山の鳥声の解説をした際に「ウグイスの声の"ホー"という部分の高さはかなりばらつく」と説明したところ、「いや、高いのと低いのと2声だ」とIさんが言われ、学名の種小名も diphone つまり「di=2, phone=声」になっていることに気づきました。本当はどうなんだろうと思って録音したウグイスの声を分析してみました。
 "ホー"の部分の周波数を時系列にグラフ化したものが次の図です。低いほうの声は900 Hzくらいでほぼそろっていますが、高いほうの声は1000~2500 Hzくらいまでかなりばらついていることがわかります。

100 Hz幅でヒストグラムにしたのが次の図です。低いほうは900 Hz台でまとまってますが、高いほうは1000〜2500 Hzまで大きく分散していることがわかりました。

2020年4月18日に、5分間ほどで36回鳴いた音声を分析しました。

ウグイス(s)の分析用音源(3)


亜種の詳細と世界的な分布は、ここをクリック。
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